2014年10月31日金曜日

「カラフルな俳句、不思議な眼をした鳥たちのこゑ」

青木亮人×鴇田智哉×田島健一×宮本佳世乃
「カラフルな俳句、不思議な眼をした鳥たちのこゑ」
『凧と円柱』刊行記念

今回はいつもの勉強会とは趣を変えた形です。
B&BのWebサイトからの受付となります。

下記よりお申し込みください。
http://bookandbeer.com/blog/event/20141213_takotoenchu/

 

2014年7月28日月曜日

第24回現代俳句協会青年部シンポジウムのお知らせ

24回現代俳句協会青年部シンポジウム

読まれたかった俳句
 

 いつからだろう。句集が売れなくなったのは。いつからだろう。総合誌から作家特集が消えたのは。みんな、「読む」ではなく「詠む」のに夢中。自分の作品が読まれることには興味があるけれど、誰かの俳句を読むということ、最近、してますか?

 俳人が集まるのだから、俳句の話をしよう。最近話題の、あの句の話をしよう。私たちが一句一句を繰り返し語ってゆくことで、その句が誰かの心に届く可能性が増える。その行為が、俳句史の新たな一ページを作ってゆく。

 西暦2000年を迎えてすでに15年が経ちます。本シンポジウムでは、新世紀に生まれた俳句を一句ずつ取り上げて、私たちがこの15年間でどんな新しい一句を得たのか、時代への考察とともに検証し、語り合いたいと思います。

 俳句はいつでも私たちを待っていてくれる。その喜びを、一緒に味わいましょう。

 
     パネリスト 井上弘美氏  高山れおな氏  外山一機氏 

           神野紗希(兼:司会 青年部委員)

     総合司会  橋本 直

 

日時 118日(土)1340分~1640分(開場1310分予定)

   ※会場の都合で開場時間と開始時間がタイトです。予めご了承願います。  
 
会場 国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟309号室

(〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1 TEL 03-3469-2525
 
参加費:1,000円

懇親会費:5,000円 

定 員:100名(予定・受付順)


お申し込み、お問い合わせ: 現代俳句協会青年部


       〒101-0021 東京都千代田区外神田6-5-4 偕楽ビル7
      TEL 03-3839-8190 FAX 03-3839-8191
      <E-mailgenhaiseinenbu@yahoo.co.jp


主催:現代俳句協会青年部
 


後援:角川学芸出版 週刊読書人 東京四季出版 ふらんす堂 文學の森 北溟社 本阿弥書店 邑書林 毎日新聞社



   




第136回現代俳句協会青年部勉強会のお知らせ

136回現代俳句協会青年部勉強会

俳句の科学-子規「俳句分類」について-

 正岡子規の「俳句分類」は、その晩年まで続けられ、約十年の間に十二万を超える近世の句を収集・分類している。単純計算では、一ヶ月あたり平均一千句を分類し続けたことになるのだ。この間、子規は重篤な病床の人となったことを考えれば、これはおそるべき数字だといえるだろう。巷間知られる子規の病状を考えれば、そのペースは尋常ではない。普通なら、その子規の情熱について思いをめぐらせるべきかもしれない。が、私は逆に、なぜ子規が俳句の分類をやめられなかったのかにひっかかるのだ。子規はいったい、何をやろうとしていたのだろう。子規の文学=科学について改めて考えてみたい。


基調報告  橋本 直

日時 9月27日(土)1340分~1640分(予定)※終了後懇親会を予定しています。

会場 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟小研修室3A(三階)

                       
(〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1 TEL 03-3469-2525
 http://nyc.niye.go.jp/facilities/d6-1.html

参加費:500
定員:20(受付順)
お申し込み、お問い合わせ: 現代俳句協会青年部
       〒101-0021 東京都千代田区外神田6-5-4 偕楽ビル7
       TEL 03-3839-8190 FAX 03-3839-8191
       <E-mailgenhaiseinenbu@yahoo.co.jp

2014年4月13日日曜日

第134回現代俳句協会青年部勉強会のお知らせ


134回現代俳句協会青年部勉強会

「俳句と住まい~根岸の里の侘び住まいをリノベーションする~」

 

 芭蕉や山頭火の例を出すまでもなく、俳句という文芸は「旅」とセットで語られ

ることが多いものです。そして兜太の「定住漂泊」という言葉を思い起こさなくとも「旅」と「住まい」は表裏一体であり、一日の生活様式、四季の過ごし方、人生の苦楽、それらはすべて住まいとともにあります。

 今回の勉強会では、住まいを軸に俳句に詠み込まれた暮らしに思いを寄せ、日常

生活と表現行為の関わりを考え、現代における生活の変化がどのように詠まれたかについて検討したいと思います。また、大災害によって住まいが奪われたとき、どのような表現行為が可能となり、また不可能となるのか。非日常の表現もまた、日常の生活に支えられていることを忘れてはならないでしょう。

 当日は、住まいをモチーフとした作品や、俳人と住まいの関わりについてサンプルをとりあげ議論します。また、標準的な「間取り」を逸脱した最新の住宅づくりの実例をご紹介する予定です。

 

         基調報告 中村安伸

 

 

日 時 5月24日(土)13時30分~16時30分(予定)

    ※終了後懇親会を予定しています。

会 場  池袋勤労福祉会館 第四会議室

    (〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-37-4  電話 03-3980-3131

会 費 500円

定 員 30名(申し込み先着順)

お申し込み、お問い合わせ先  現代俳句協会青年部

101-0021 東京都千代田区外神田6-5-4 偕楽ビル7

      TEL 03-3839-8190 FAX 03-3839-8191

      <E-mailgenhaiseinenbu@yahoo.co.jp

2014年3月29日土曜日

青年部機関誌『In Situ』第3号のお知らせ

青年部機関誌『In Situ(イン サイトゥー)』第3号「今、伝えたい俳句 残したい俳句」
 
2014年3月29日発売

目 次

はじめに                                    橋本 直

「洛外沸騰」の余熱
青年部シンポジウム総括 伝える/残す              杉浦圭祐
第一部 基調講演                      青木亮人
第二部 パネルディスカッション発言録
アンケート回答再録
補記 パネリストの余熱   青木亮人 岡田由季 松本てふこ 彌榮浩樹

シンポジウム仮想参戦
詩の神様と友人と師匠                    七波真理
「俳句と私」洛外沸騰を通じて               曾根 毅
もやもやを伝える                      木村オサム

生命の伝承                         仮屋賢一 

いま、伝えたい俳句
自尊感情を高める俳句子どもたちに伝え、残していきたい俳句  岡田耕治
摩擦のありか小さな体験から                 岡村知昭
俳句、外国人、伝える?                    小林かんな
ぼくらの時代                         久留島元
情緒なき心俳句と他者をめぐる試論              堺谷真人

いま、残したい俳句
残したい俳句 伝えたい俳句                  小池康生
織姫歳時記                          仲田陽子
T―1000型俳句の現在                   湊 圭史
多色礼讃                           男波弘志

小川軽舟特別インタビュー録 
 場外謹闘 関西青年部からの質問状 
                    聞き手 関西現代俳句協会青年部

彙報
あとがきにかえて                       三木基史  
執筆者略歴                           
編集後記
 
定価1,000円(税込)

お申し込み、お問い合わせは insitu201112@gmail.com (東京)

  
             seinenbu@kangempai.jp (大阪)
 



2014年3月17日月曜日

Webによる変態俳句アンケートの回答結果


134回現代俳句協会青年部勉強会
「変態俳句―異常ないし病的であること」アンケート結果                 


回答くださった皆様、ありがとうございました。以下、いただいた回答をまとめたものをアップしておきます。配列の番号はいただいた順です。
 
ちなみに、ゲストの松本てふこさんとプレゼンターの堀田季何の選んだベストオブ「変態俳句」は②番の月舟の句でした。
 

①寒の夜いったんもめんと添い寝する   笛地静恵(ふえちしずえ)
 
・出典 ツイッター
変態の生物学の定義に、「動物が卵から孵化した後、成体になるま でに、時期により異なる形態をとること。」とありました。この句も、異なる形態をとるのが、気持ち悪いので。
Sufy 
 

②欠伸猫の歯ぐきに浮ける蚤を見し    原月舟
 
・出典:「ホトトギス」(大正八年)
・生理的な嫌悪感を与える「異常さ」という意味で「変態俳句」に選んだ。猫を可愛く詠んだ句はいくらでもあるかもしれないが、この句はぞくぞくとする。掲句は些末な客観写生句としてよく取り上げられるが、「異常感覚」の句と読んでもいいのではないだろうか。
・涼野海音

 
③竜王相転移OK非マリファーナ反ゾンビってコンビニで流産やチェス  y4lan

・俳句同人誌「自殺」第53
・他言語に翻訳すると竜が存在しない季語を更新するから
 

④なま白き初日抽斗半びらき       渡戸舫(わたと・もやい)
 
・「週刊俳句」第350号(201415日)「新年詠2014」より
・「変態」を「異質なるもの」と考える場合、それはきわめて気持ちの悪いものだ。掲句は上五の表現や抽斗の様子など、まるで嫌がらせのようにきわめて気持ちが悪い。同時に、きわめて優れた俳句である。以上です。よろしくお願いいたします。
・澤田和弥

 
⑤ばらばらに飛んで向ふへ初鴉      高野素十


・「初鴉」
・変態性とは「それに触れた他者をその意志および好悪の感情とは無関係にうっすらと共感せしめる性質」だと考えます。その意味で俳句は全て変態的ですが、特に共感に寄りかかっていると思うこの句を例として選びました、
・生駒大祐

 
なま足を舐めて七年生き延びる     渡辺隆夫

・『六福神』(H261月)
・谷崎潤一郎の『鍵』『瘋癲老人日記』を連想させる、老人の性欲をストレートに表出した句なので。命の延びるような思い、即ち生きる喜びが描かれてるということは、至極健康的な句なのかもしれないですが
・いずみ


⑦宝龍寺「柿喰え」「バカね」鐘が鳴る   一色於虹
 
・フォトンポエカ
・子規の名句、法隆寺の変態形。この句がいったん脳内に侵入すると、本家「柿くへば~」の韻律に接するたびに極めて滑稽なフレーズ転換を起こしてしまい、果ては結社レベルにまで到達して浸食する権威殺しとも呼べるふしぎな脱力感としての崩壊性を持つ。またこの変態俳句は、定型の俳句フレームを借りた世界最短の新しい小説形式でもある。 
・ヘンタイひとすじ55

 
⑧纏足を包むバナナの皮であり       青山茂根

・『超新撰21』
・五七五や季語など、様々な不自由さがあり、それを楽しむ俳句は、一種の拘束プレイだと思っている。その拘束された型の中で、「纏足」を「バナナの皮」で包むという粘着質な感覚が、最も変態性を感じた。
・「都市」同人 栗山 心

 
⑨卵から幼虫蛹から蝶々          十猪

自作です。完全変態の句です。

 
⑩花手折(たおる)美人縛らん春ひと夜   几菫

・「シリーズ俳句世界第1号 エロチシズム」
(平成88月発行、雄山閣出版株式会社「エロチシズム俳句100選 村上護選」から)
・変態というにはちょっとおとなしいかもしれませんが、緊縛ならSM、SMなら変態ということで。浮世絵みたいな綺麗な情景で言葉も美しいのがよいと思いました。(変態度の高い俳句がみつけられませんでした。)
・陰山恵

 
⑪北斎の蛸に焦がれて春兆す        小笠原玉虫

・「変態」とは、極端な嗜好のことと考えております。極端だけど日常的なもの。そして極端であればこそ、その人にとって「起爆剤」たり得るものだと思います。たとえば有名な北斎の蛸。蛸を股間に吸い付かせる行為は変態かもしれないけれど、あの絵を見て処女がドキドキすることも十分起こり得る訳で、その時処女の中で起こっているエクスプロージョンを私は非常に美しいと思います。そういう瞬間を句に詠むということは非常に意義があると考えております。

 
⑫散りしぶる牡丹にすこし手を貸しぬ    能村登四郎
 
・『能村登四郎全句集』
・嗜虐的かつ紳士的かつ押し付けがましくてエロいので。
・石原ユキオ



(・句/作者 ・出典 ・選んだ理由 ・回答者氏名俳号等)
 ※敬称略。回答者名のないものは自作句。